第1章 全日本大学ストリートダンス選手権
第1条 概要
- 味の素株式会社 presents 全日本大学ストリートダンス選手権(以下、ALL JAPAN)とは、一般社団法人全日本大学ストリートダンス連盟(以下、JUSDL)主催の日本一の大学生アマチュアストリートダンサーを決定する大会である。
第2条 競技カテゴリー
ALL JAPANでは、以下の3カテゴリーに分けて競技コンテンツを実施する。
- 個人戦:個人名を主として出場するカテゴリーであり、同じ大学に所属するダンサーに限らず、同じ連盟に所属するダンサーであれば同チームで出場することが可能であるなど、コンテンツ毎に制限が変わることがある。
- 団体戦:同じ大学またはサークル/部活単位でチームとなり、大学日本一を争うカテゴリーである。
- 新人戦:大学1年生のみが出場可能な団体戦カテゴリーである。
第3条 競技コンテンツ
ALL JAPANでは、第2条で掲げた3カテゴリーに沿って、バトルとショーケースコンテストにおいてそれぞれ3つの競技種目、合計6コンテンツを実施する。なお、6コンテンツ全てのダンスジャンルはAll Styleで実施する。
第1項 バトル
- 当ルールブック第2条のカテゴリーに沿って、以下の3つの競技種目を設ける
- 【個人戦】2on2 Battle
- 【団体戦】大学対抗 Crew Battle
- 【新人戦】大学対抗 Crew Battle
第2項 ショーケースコンテスト
- 当ルールブック第2条のカテゴリーに沿って、以下の3つの競技種目を設ける
- 【個人戦】Choreograph Number Showcase Contest
- 【団体戦】大学対抗 Showcase Contest
- 【新人戦】大学対抗 Showcase Contest
第4条 決勝大会
- 味の素株式会社 presents 全日本大学ストリートダンス選手権 決勝大会(以下、ALL JAPAN FINAL)は、第3条に掲げた計6コンテンツそれぞれの日本一を決定する大会である。
- ALL JAPAN FINALは、第5条に定める予選大会を勝ち上がった代表者(以下、FINALIST)のみに出場権が与えられる大会である。
- JUSDLはALL JAPAN FINALの開催に伴って選手村を開設する。
- 地方予選にて代表権を獲得したFINALISTは選手村に招待される。
- 上記項目において、【個人戦】Choreograph Number Showcase ContestのFINALISTについてはコレオグラファーのみが招待の対象となる。
第5条 予選大会
(地方予選)
- ALL JAPAN FINALへの出場者を決定するために予選大会を実施する。
- 予選大会の種別については下記の通りとする。
- 地方予選
- 最終予選
- 地方予選とは、全日本大学ストリートダンス連盟 加盟規約 第2条2項 で定めた加盟連盟が主催する予選大会のことをいう。
- 地方予選の実施コンテンツは各加盟連盟の判断によって決定する。
- 各加盟連盟が主催する地方予選の出場資格は以下の条件を満たすダンサーにのみ与えられる。
- その加盟連盟に所属していること
- その加盟連盟が管轄する地域内の大学に通っていること
- 地方予選においては、その予選にて実施した各コンテンツの優勝者1組に対して代表権が与えられ、FINALISTとなる。
- 地方予選において、実施を決定したもののエントリー組数が1組以下となったコンテンツについては代表権を与えないものとし、その加盟連盟で予選を実施しなかったこととする。
- 各地方予選ごとに、実施されていないコンテンツについての代表権は与えられない。
(最終予選)
- 最終予選とは、ALL JAPAN FINAL前日に実施する予選大会のことをいう。
- 最終予選では、原則ALL JAPANにて実施する全コンテンツの予選を実施する。
- 最終予選各コンテンツへの参加資格は、全加盟連盟の予選大会参加機会を均等にするために以下の条件に沿って決定する。
- 全ての地方予選で実施されていないコンテンツは、地方予選でそのコンテンツを実施していない加盟連盟所属者のみに参加資格が与えられる
- 全ての地方予選で実施されているコンテンツは、全加盟連盟所属者に参加資格が与えられる
- 最終予選における各コンテンツごとの代表権の数は、各年度の予選大会運営状況によって変動する。
第6条 参加資格
- ALL JAPANを含め、JUSDLの主催する大会は大学生アマチュアストリートダンサーを対象としたものであるため、不正防止の観点より参加資格を定める。なお、参加資格の定義は下記条項の通りとし、全てを満たす者のみに参加資格を与える。
- 大会出場時点で大学、大学院、短期大学、高等専門学校のいずれかに通っている学生であること。
※2024年度より、「学校教育法で定める大学(短期大学を含む)及び高等専門学校に通っていること」に変更となるため、専門学校生は参加資格外となる。
- 高等専門学校に通う学生の場合、後半期学年に当たる第4学年・第5学年のみに参加資格が与えられる。
- Dリーガーおよび、元Dリーガーではないこと。
- JUSDLによる連盟登録を行い、連盟登録番号が発行されていること。
- 上記条件に加え、各予選大会または、各コンテンツごとに参加条件が加えられるものとする。
- 予選大会においては、予選コンテンツに優勝しFINALISTとなった場合に必ずALL JAPAN FINALに出場できる状態であること。
- JUSDLが公式大会としてふさわしくないと判断するチーム名、ダンサーネームを使用する場合には参加資格を剥奪する場合がある。
- その他虚偽の申告等、JUSDLが適切ではないと判断する行為があった場合には参加資格を剥奪する場合がある。
第2章 審査基準
ALL JAPANにて行われるコンテンツの審査基準は、第7条および第8条に掲げた基準で統一して審査を行う。
第7条 バトル審査基準
下記4つの項目について各項目10点満点(0.1点刻み)で評価を行い、その合計点によって予選通過順位および勝敗が決定する。なお、同点の場合にはジャッジによる協議の上、順位を決定する。
- 技術 10点
- 表現 10点
- 構成・戦術 10点
- 自由加点 10点
〈音の取り方における身体的技術〉
ex)曲調やリズムに合わせる動きや、音に合わせた動きに関する技術。
〈反復練習により培われた動きや技〉
ex)身体の柔軟性、筋力、ボディーバランス、技の完成度など。
〈音楽と、自身の個性や独創的動作のリンク〉
ex)曲に対してのグルーブ感や、純粋な音取り以外の、音楽に対するアプローチ。
〈無駄の無いムーブ構成〉
ex)自身の実力や特徴を踏まえたスキの無いムーブ構成。
〈対戦相手を意識した即興性〉
ex)戦術的に返すべき部分を的確に判断する力や発想力など。
〈観客やジャッジ、会場に対しての空間支配力〉
ex)音楽やその場の状況を利用し、自身の存在をアピールすること。
〈上記①〜③に当てはまらない加点すべき点〉
第8条 ショーケースコンテスト審査基準
下記4つの項目について各項目10点満点(0.1点刻み)で評価を行い、その合計点によって順位が決定する。なお、同点の場合にはジャッジによる協議の上、順位を決定します。
- 技術 10点
- 表現 10点
- 構成 10点
- 自由加点 10点
〈振り付けの難易度や、習得度合い〉
〈音楽に対しての振付や構成(陣形、隊形移動など)などのアウトプット〉
〈ショーケース全体の起承転結などのストーリー性〉
〈上記①〜③に当てはまらない加点すべき点〉
第3章 競技種目【個人戦】
第9条 【個人戦】2on2 Battle
第1項 参加条件
(共通)
- JUSDLが定める参加資格があること。
- JUSDL加盟連盟に所属していること。
- 同じ加盟連盟に所属する二人組で構成されたチームであること。
(地方予選)
- 地方予選においては、主催する加盟連盟に所属していること。
第2項 ルール
(バトル方式)
- 16チームでのトーナメント形式にて対面でバトルを行い、勝敗を決定する。なお、17チーム以上のエントリーがあった場合には予選を実施し、トーナメントに進出する16チームを決定する。
(予選形式)
- オーディション形式にて各チームごとに60秒間のパフォーマンスを行う。全チームの中で得点上位のチームより順にトーナメント進出が決定する。
(ラウンド数)
- ラウンド数はトーナメントの段階により下記の通りに定める。
- Best8以前:2ラウンド
- Best4以降:4ラウンド
(ムーブ数)
- 1ムーブの秒数は、全バトル共通で60秒とする。
(引き分けの扱い)
- 1ラウンドの延長戦を行う。なお、1ムーブの秒数は60秒とする。
第10条 【個人戦】Choreograph Number Showcase Contest
第1項 参加条件
コレオグラファー、ナンバー生共通の条件を下記の通り定める。
(共通)
- JUSDLが定める参加資格があること。
(地方予選)
- 地方予選においては、主催する加盟連盟に所属していること。
(最終予選)
- 最終予選においては、所属する連盟が主催する地方予選にて予選コンテンツとして実施していないこと。
なお、Choreograph Number Showcase Contestについては、加盟連盟に所属していない参加資格を持つ学生でも参加ができるものとする。
第2項 ルール
(パフォーマンス時間)
- 1ナンバーあたりのパフォーマンス時間は4分30秒以内とする。
(ナンバー生人数)
- 1ナンバーあたりの最低人数は10名とする。なお、コレオグラファーの人数は含めない。
第4章 競技種目【団体戦】
第11条 【団体戦】大学対抗 Crew Battle
第1項 参加条件
(共通)
- JUSDLが定める参加資格があること。
- JUSDL加盟連盟に所属していること。
- 同じサークル/部活に所属するメンバーで構成されたチームであること。なお、同じ大学に複数の加盟サークル/部活が存在する場合は、その同じ大学の他の加盟サークル/部活のメンバーとチームを組んでも良い。
(地方予選)
- 地方予選においては、主催する加盟連盟に所属していること。
第2項 ルール
(人数制限)
- 1チームあたりの人数は5名以上、13名以下とする。なお、それ以外の人数となったチームは失格となる。なお、チームメンバーは予選大会と決勝大会で変更不可となるため、決勝大会進出後にメンバーの追加入れ替えはできない。
(バトル方式)
- 16チームでのトーナメント形式にて対面でバトルを行い、勝敗を決定する。なお、17チーム以上のエントリーがあった場合には予選を実施し、トーナメントに進出する16チームを決定する。
(予選形式)
- 対面形式にてバトルを行い、その場で勝敗は決めず採点のみを実施。全チームの中で得点上位のチームより順にトーナメント進出が決定する。
(バトル時間)
- バトル時間はトーナメントの段階により下記の通りに定める。
- Best16以前:6分 ※予選を含む
- Best8:8分
- Best4以降:10分
- バトル時間について、MCの掛け声によりそのバトルがスタートした時点でタイマーをスタートする。
(ムーブ時間)
- 1ムーブの秒数は、全バトル共通で45秒とする。
(ルーティーン)
- 1バトルにつき、1回以上のルーティーンを必須とする。ルーティーンを行わなかったチームは、そのバトルの各ジャッジの合計点数より5点を減点する。
第12条 【団体戦】大学対抗 Showcase Contest
第1項 参加条件
(共通)
- JUSDLが定める参加資格があること。
- JUSDL加盟連盟に所属しているサークル/部活であること。
- 同じサークル/部活に所属するメンバーで構成されたチームであること。なお、同じ大学に複数の加盟サークル/部活が存在する場合は、その同じ大学の他の加盟サークル/部活のメンバーとチームを組んでも良い。
(地方予選)
- 地方予選においては、主催する加盟連盟に所属しているサークル/部活であること。
(最終予選)
- 最終予選においては、所属する連盟が主催する地方予選にて予選コンテンツとして実施していないこと。
第2項 ルール
(パフォーマンス時間)
- 1チームあたりのパフォーマンス時間は5分以内とする。
(ナンバー生人数)
- 1チームあたりの最低人数は15名とする。
第5章 競技種目【新人戦】
第13条 【新人戦】大学対抗 Crew Battle
第1項 参加条件
(共通)
- JUSDLが定める参加資格があること。
- 同じサークル/部活に所属するメンバーで構成されたチームであること。なお、同じ大学に複数の加盟サークル/部活が存在する場合は、その同じ大学の他の加盟サークル/部活のメンバーとチームを組んでも良い。
- 学年が1年生であること。なお、学年とは大学の学年のことをいい、サークル/部活の学年のことではない。
- 学年が1年生であっても、留年や休学などによって複数回目の1年生である場合は新人戦への出場資格がないものとする。
(地方予選)
- 地方予選においては、主催する加盟連盟に所属していること。
(最終予選)
- 最終予選においては、所属する連盟が主催する地方予選にて予選コンテンツとして実施していないこと。
なお、【新人戦】大学対抗 Crew Battleについては、加盟連盟に所属していない学生でも上記条件を満たす学生であれば参加ができるものとする。
第2項 ルール
(人数制限)
- 1チームあたりの人数は5名以上、13名以下とする。なお、それ以外の人数となったチームは失格となる。
(バトル方式)
- 16チームでのトーナメント形式にて対面でバトルを行い、勝敗を決定する。なお、17チーム以上のエントリーがあった場合には予選を実施し、トーナメントに進出する16チームを決定する。
(予選形式)
- 対面形式にてバトルを行い、その場で勝敗は決めず採点のみを実施。全チームの中で得点上位のチームより順にトーナメント進出が決定する。
(バトル時間)
- バトル時間はトーナメントの段階により下記の通りに定める。
- Best16以前:6分 ※予選を含む
- Best8:8分
- Best4以降:10分
- バトル時間について、MCの掛け声によりそのバトルがスタートした時点でタイマーをスタートする。
(時間)
- 1ムーブの秒数は、全バトル共通で45秒とする。
(ルーティーン)
- 1バトルにつき、1回以上のルーティーンを必須とする。ルーティーンを行わなかったチームは、そのバトルの各ジャッジの合計点数より5点を減点する。
第14条 【新人戦】大学対抗 Showcase Contest
第1項 参加条件
(共通)
- JUSDLが定める参加資格があること。
- 同じサークル/部活に所属するメンバーで構成されたチームであること。なお、同じ大学に複数の加盟サークル/部活が存在する場合は、その同じ大学の他の加盟サークル/部活のメンバーとチームを組んでも良い。
- 学年が1年生であること。なお、学年とは大学の学年のことをいい、サークル/部活の学年のことではない。
- 学年が1年生であっても、留年や休学などによって複数回目の1年生である場合は新人戦への出場資格がないものとする。
(地方予選)
- 地方予選においては、主催する加盟連盟に所属しているサークル/部活であること。
(最終予選)
- 最終予選においては、所属する連盟が主催する地方予選にて予選コンテンツとして実施していないこと。
なお、【新人戦】大学対抗 Showcase Contestについては、加盟連盟に所属していない参加資格を持つ学生でも参加ができるものとする。
第2項 ルール
(パフォーマンス時間)
- 1チームあたりのパフォーマンス時間は5分以内とする。
(ナンバー生人数)
- 1チームあたりの最低人数は10名とする。
第6章 その他
第15条 当ルールブックの改訂について
JUSDLは、加盟する地方連盟や大学生ダンサーの状況に合わせ、必要に応じてルールを見直し改訂することとする。
2024年4月1日改訂